電力エネルギー未来技術(東北電力)共同研究部門:中野・竹田研究室

中野・竹田研究室Web

教 員


  • 客員教授
    中野 晋


  • 准教授
    竹田 陽一


  • 特任准教授(客員)
    二本柳 保

エネルギー高効率利用のための先端エネルギー利用システムの確立

火力・原子力発電設備の高効率化・高運用性および保守管理の高度化に関する検討と将来的な課題の探索、および産学連携の一層の推進を目的としている。発電プラン卜の安定的な運転のために、タービンシステムの効率向上策の検討や、過酷環境にさらされる構造材料の劣化問題に取り組んでいる。

次世代発電サイクルのダイナミツクシミュレータによる動作特性に関する評価

次世代発電サイクルの一つである固体酸化物形燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)とマイクロガスタービンのハイブリッドシステムを対象にダイナミツクシミュレータを開発している。システム成立性を検証し、実機運用で想定される定常および非定常時の各運転モードにおける諸課題の抽出や最適なシステム構成について検討している。

Dependence of crack path on loading frequency.
Fig corresponds to the penetration ratio of intergranular crack.

次世代石炭火力(A-USC)向け高温材料の特性評価

候補となっている耐熱材料について、プラン卜の長期運用時を想定した場合の強度特性等の変化に着目し、水蒸気酸化の影響度評価、製造工程や溶接に起因した析出相が割れ経路に及ぼす影響をき裂発生ならびに進展試験により評価を行っている。

湿り環境における損傷メカニズムと損傷低減方法の検討

Dependence of crack path on loading frequency.
Fig corresponds to the penetration ratio of intergranular crack.

蒸気タービンにおける効率向上を目指して、翼後縁部における水膜形成や液滴形成挙動に着目した研究を進めている。静翼後縁端からの水膜分離メカニズムの解明を通して、翼面付着水滴の低減を目指す。

分散エネルギーの効率的利用技術

プラン卜材料の損傷予測精度向上のため、プラン卜部材の表面状態に基づく損傷評価法の開発を最終目的として、割れ萌芽形成期における酸化挙動や、合金/酸化皮膜界面の反応の推定を進めている。表面からのき裂形成に至る過程の追跡を進めている。

研究テーマ

  • 次世代発電サイクルのダイナミツクシミュレータによる動作特性に関する評価
  • 次世代石炭火力(A-USC)向け高温材料の特性評価
  • 湿り環境における損傷メカニズムと損傷低減方法の検討
  • 高温水環境における材料損傷メカニズムに関する研究